「谷風」と共に迎える大相撲春場所 – 力強さと品格を味わう一杯


横綱の名を冠する日本酒 

39日、大相撲春場所がいよいよ幕を開けます。この時期になると、相撲好きの酒呑みとしては、どの力士が調子を上げてくるのか、どんな名勝負が生まれるのかと胸が高鳴ります。そして、もう一つの楽しみが、相撲にちなんだ一杯を片手に土俵を見守ることです。そこで今回は、宮城県石巻市が誇る 「墨廼江 純米大吟醸 谷風」 をご紹介します。





横綱の名を冠する日本酒 ー 墨廼江 純米大吟醸 谷風

この酒の名は、石巻出身の大横綱・谷風梶之助にちなんでいます。谷風は江戸時代、1782年から63連勝を記録し、後に双葉山がその記録を超えるまで「史上最強」と称された伝説の力士です。相撲の基本を大切にしながらも圧倒的な強さを誇り、まさに「横綱相撲」を体現した存在でした。そんな偉大な力士の名を冠した「墨廼江 純米大吟醸 谷風」もまた、強さと品格を兼ね備えた酒です。


酒米の王様「山田錦」を40%まで磨き、杜氏の匠の技で仕込まれたこの酒は、華やかで気品ある香りと、力強い旨みを持っています。口に含むと、まるで横綱が堂々と四股を踏むように、しっかりとした味わいが広がります。しかし、決して重すぎることはなく、スッと消えていくキレの良さが心地よいです。まるで谷風の取り口のように、力強さの中にも洗練された美しさが感じられます。







大相撲とともに楽しむ谷風の一杯

春場所の取組を見ながら「谷風」を片手に飲むなら、ぜひ相撲にちなんだ肴を用意したいものです。例えば、ちゃんこ鍋。鶏を使った塩ちゃんこなら、酒の持つ透明感と旨みがさらに際立ち、鍋の出汁との相性も抜群です。

また、焼き魚や味噌漬けの豚焼きもおすすめです。江戸時代、谷風は宮城の味噌を江戸に持ち込み、その美味しさを広めたといわれています。そんな歴史に思いを馳せながら、酒と料理のマリアージュを楽しむのも粋なひとときになるでしょう。






谷風の品格と、横綱相撲の美しさ

今場所も、横綱・照ノ富士の復活劇や、新鋭力士たちの躍進に注目が集まります。果たして、どんな相撲が見られるのでしょうか。じっくりと土俵を見つめながら、「谷風」を味わってみてはいかがでしょう。力強さと品格を兼ね備えた一杯は、大相撲の世界観と見事に調和し、より深く相撲を楽しむための最高の伴侶となるはずです。


39日、春場所の開幕とともに「谷風」を注ぎます。酒と相撲、日本の二つの伝統を堪能する贅沢な時間を、ぜひ楽しんでください。



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